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2021.10.15

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注目を集める協働ロボット-その背景や協働ロボット市場について-

近年、製造業を中心に労働人口の減少が問題となりつつあり、今後もさらに人手不足は深刻化していくと予測されています。労働力の確保が難しい現場では、ロボットを活用した工場の自動化(FA・ファクトリーオートメーション)が期待されていますが、完全な自動化が難しい生産ラインも存在します。そのようなシーンで注目を集めているのが、従来の産業用ロボットとは異なる「協働ロボット」です。
協働ロボットは人手不足の対策として、どのような点で有効なのでしょうか。この記事では、協働ロボット市場が注目を集める背景や、今後予測される市場推移などについて解説します。

■協働ロボットが注目される背景とは?

現代において、なぜ協働ロボット市場は注目を集めつつあるのでしょうか。協働ロボットが注目される背景を3点ご紹介します。

労働人口の不足
 

出典:内閣府 令和2年版高齢社会白書 高齢化の推移と将来推計(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_1_1.html)

日本は、世界の中でも少子高齢化問題が深刻な国のひとつです。65歳以上の高齢者人口は増えていく一方、15~64歳の生産年齢人口は減少を続けると予測されています。このまま少子高齢化が続くと働き手となる年齢層が減少し、現場では人手不足が加速すると考えられます。
その中でも、特に人手不足が深刻とされている業種が製造業です。製造業は、作業が過酷だったり衛生環境が悪かったりという、いわゆる「3K(キツイ・汚い・危険)」のイメージが強く持たれている業界です。従業員を集めづらいうえに、離職率が高くすぐに人が辞めてしまうなど、人材確保が特に難しいといわれています。 近年は働き方改革の推進もあり、1人あたりの労働時間を抑えなければいけません。人手の確保や業務の改善、生産性の向上といった問題には、早急に対処する必要があります。

こういった状況の中で注目されているのが、人と一緒に働いて労働力の補助となる協働ロボットです。協働ロボットを導入して生産ラインの省人化を図ることで、人材不足や生産性の向上といった問題を解決する糸口になると期待されています。

ニーズの多様化

消費者(ユーザー)のニーズの多様化も、協働ロボットが注目を集める背景として挙げられます。近年はニーズの変化に伴い、限られた種類の製品を大量に作る少品種多量生産ではなく、幅広い製品を少しずつ生産する多品種少量生産が求められつつあります。

従来の産業用ロボットは、作業者の安全性を確保するためにロボットの周りを柵で囲み、人から隔離された場所で使われてきました。また、大型のロボットが多いことから設置できるのはスペースを確保しやすい大型ラインに限定され、生産ラインの柔軟な変更も容易ではありませんでした。 一方で協働ロボットは、人と一緒に働けるのが特徴のロボットです。柵などの安全対策が不要なので、設置場所は選びません。また、移動やプログラム変更も容易なので、複数の作業にも柔軟に対応できることも、協働ロボットが求められている背景といえます。

自動化(FA)需要の増加

協働ロボットがより注目されるようになった背景には、人と人の距離の取り方を見直す必要性が生じたことも挙げられます。2020年初頭から世界的に流行が続いている、新型コロナウイルス感染症の影響によるものです。

感染拡大を防ぐために、生活の中では「3密(密閉・密集・密接)の回避」や「ソーシャルディスタンス」といった予防策が求められています。これは企業においても例外ではありません。 新型コロナウイルスによる影響を最小限に留めながら経営活動を続けるためには、感染防止策を取り入れ、職場環境を変えていく必要があります。 代替可能な作業を協働ロボットに任せれば、生産ラインの省人化を実現し、作業を行う人と人との距離も保てるようになります。

■成長が続く協働ロボット市場

再配置や工程変更が簡単な協働ロボットは、従来の産業用ロボットの導入では難しかった企業や生産工程でも導入が進められています。 また、技術革新によって協働ロボットが使いやすく進化している点も、需要が増えている理由に挙げられるでしょう。IoTやAIといったIT技術の導入によって、協働ロボットが行える作業を増やしたり、動作の確実性を向上させたり、操作や管理を簡単にしたりできます。

技術の進化によって、協働ロボットを導入できる分野が広がっていくことで、世界市場は今後も成長を続けると予測されています。

■さらに成長が見込める協働ロボット

人手不足への対策や生産性向上を求められる製造業では、協働ロボットの需要は今後さらに増していくと考えられます。 そして、従来の産業用ロボットよりも容易に導入できるため、製造業の中でもロボットの導入が進んでいなかったとされる三品産業(食品・医薬品・化粧品)における活躍も期待されています。

協働ロボットは今後も市場成長が見込めると考えられる分野です。世界からの注目度がさらに高まるとともに、各企業の導入も加速していくでしょう。