有限会社NITコンサルタント様【AI認識・判断・検証技術＋ROSロボットアーム連携実証実験｜ロボットレンタル事例】

今後どのような分野に力を入れていきたいとお考えでしょうか？

須田氏：音声カルテの開発などの関連もあり、医療系でしょうか。たとえば、意識が特定のところに固定されてしまう患者さんが、食事が終わっても同じところをスプーンですくい続けてしまう場合、AIがスプーンですくっている映像を判断し、ロボットがレーザーポインターで注目点を移してあげることで、動きをストップさせることが可能になります。その他、咀嚼回数を判断してちゃんと嚥下ができているかを看護師に知らせるなど、介護・医療の分野での貢献ができると思います。

協働ロボットによる生産についてはどうお考えでしょうか？

須田氏：製造業でライン専用の装置を製造した場合や、商材の変更に応じてラインを改造した場合、コストは大きくかかりますが、協働ロボットの場合はプログラムを変えればある程度対応が可能です。変化に対応するスピード感がありますね。それに、AIが関係するような製造で専用機は対応できないかもしれません。初期投資は少し多くかかるかもしれませんが、よほど大量生産で単純な作業でなければ、実は協働ロボットの方が専用機よりメリットが大きいというのが私の印象です。

購入ではなくレンタルを選ばれたのは？

須田氏：ユニバーサルロボット以外にもいくつかロボットはありますので、選んだロボットが最適かどうかを検証したいと考え、まずはレンタルで探しました。さらに同じメーカー内でもいろいろなタイプがありますし、実際の動作を見てみたいという場合にも、レンタルは良いと思います。

当社の対応はいかがでしたでしょうか？

須田氏：これまで取り扱いのない商品を希望したところ、新たにその商品を購入してレンタル可能にしてもらえたなど、スピード感のある元気のいい対応をして頂きました。他社にも声がけしましたが、納品までの期間が早い点が他社とは違いました。今後、高島さんの「1日からのレンタル」を利用して、自社製品とロボットを組み合わせた試用によるビジネスチャンスの拡大も考えられると思います。

須田社長、ありがとうございました。それではここで、開発者の方にもお話をうかがおうと思います。

ユニバーサルロボットを使うのは初めてでしょうか？ 使ってみた感想はいかがでしたか。

開発者全員：はい、初めてです。操作感がいいと思います。TP（ティーチングペンダント）がタブレットになっているのも軽快で簡単な印象です。タブレット上で矢印を押してティーチングするのもやりやすく、X,Y,Zの座標も明示的にタブレットに表示されていますから、PCへの転載もしやすく連携も簡単でした。また、PC用にシミュレーションのソフトウェアがありますので、最初にシミュレーションで動作を確認してから、実機を作動させるのも良い点だと思います。シミュレーションだけでも目的の動作は確認できますが、実際に思い通り動くのを見るのは楽しいですね。